剣山の続き
満天の星空の元、三脚やカメラを足元に置いたまま銀マットを敷き寝転がる。
横の2人は色々話しているが、自分は会話に参加もせずにぼーーっと天を見続ける。
剣山山頂の星空は噂には聞いていたが、見ていて飽きない。それもこれも全ては天候が良かったお陰でもある。この日は2時頃まで起きていたが結局空に雲がかかることはなく、最高の一晩だった。
しばらく星空を堪能した後、撮影の準備を始める。



はい フィルムの入れ方忘れてました。
失敗したら大事なので、先輩に任せることに…。高校時代は普通に入れれたのに…。
レンズもどれがどの程度の範囲を撮れるかとかまでさっぱり忘れてる俺。ダメダー。
まじで今回は再勉強の機会だなぁと割り切って撮影することに。写真の出来は考えないようにしようと思った…。
以下夜の撮影対象の流れ(赤道儀がない為全て流しで)
落ちていく蠍座→剣山山頂測候所+射手座→北天日周→山の尾根に遮られる雲海風景→夏の大三角→スバル→上るオリオン座→ぎょしゃ座カシオペア座→双子座。
ここで俺が寒さと睡魔で限界を訴えて2人には悪いが日の出まで寝ることに。
次回は防寒着として、スキーウェアを購入して持って行くことにするつもりだ。
5時45分予定の日の出に間に合うように起き、ヒュッテを出て撮影場所に。


途中ふっと足を止め周りを見渡す。眼下に広がる一面の雲海。溜息しかでない風景だった。(先日UPした日の出撮影風景で少しは雰囲気が伝わるかと思われ。)
今回の剣山旅行は最初から最後まで最高の状態だったと思う。
そして日の出前、日の出途中と数枚写真を撮り、24枚撮りフィルムで現在表示が24枚だから、後1枚は撮れるだろうと思い、最後に昇りきった日の出を撮ろうと思いフィルムを回した瞬間
「ガチッ」(残り撮影可能枚数が0枚だと訴える音)
・・・
な、なんてこった。さ、さいごのさいごで。こ、こんなことに。
大体+1〜2枚は撮れるものなんだが、最初に撮影ミスが怖くて数枚巻いたのがここに来て祟った。
というわけで、最後の最後で撮りたいものが撮れなかったというオチをつけて剣山山頂での撮影は幕を閉じたのであった。